後ろから足音がして、そこに立っていたのはいつもとなんら変わらない克哉だった。
「え? あ、孝典さん...」
御堂の姿を見つけると恥ずかしそうにケーキを差し出す。
「ハロウィンだから、パンプキンケーキを焼いてみました。
ネットで調べたから不味くは無いと思います...。
材料も普通だし」
「食べさせてくれるのか?」
にやり、と笑った御堂に克哉は思わず頬を赤らめる。
「指で掬って」
「ゆ、指ですか!?」
「そうだ」
生クリームの部分を指で掬って、御堂の口元に持っていく。
御堂は満足げに差し出されたその指を口に含む。
舌で丁寧に指に付いた生クリームを舐め取り、
指の付け根を舌で刺激してやる。
「っ...」
ねりっとした感覚が克哉の脳内を犯していく。
「上手いな。...おかわりだ」
「は...、はい」
舌を指に絡ませて、とことん厭らしく舐め上げる。
克哉の目が色っぽく涙ぐんでいる。
「...ぁ...」
「どうした?」
意地悪く聞いてやると、恥ずかしそうになんでもないと首を振る。
そんな反応が可愛くて何度も何度も舐め続ける。
「ぁ...ぅ...、た、孝典さん...」
物ほしそうな克哉に御堂はまた笑う。
「君も食べたいんだな」
そう言って彼はそのまま克哉に顔を寄せ、キスをする。
はじめは啄ばむようなキスから。
そして次第にそれは深いディープキスへと変わっていく。
「んっ...、ふ...」
必死で御堂に舌を絡ませようとする克哉が愛おしい。
ピチャピチャと卑猥な音が脳内に反響する。
唇が離れた時、
二人の間を名残惜しそうに銀の筋が伝った。
「まだこれしかしてないのにこんなに勃たせて」
手で押さえると、服の上からでも分かるほどにソレは勃ち上がり、熱を帯びていた。
「ぅ..、」
荒い呼吸に混じって快感に反応する啼き声がする。
「孝典さんっ、もっとっ...」
「どうしてほしいんだ?」
にやりと笑って克哉の顔を覗きこむ。
克哉は耳まで赤くして困惑した。
「なら」
やめておくが、と言いかけたところで克哉が咄嗟に懇願した。
「直接...、扱いて...、それで...後ろも...」
顔から火が出るほど恥ずかしくて
思わず御堂の背中にまわしていた手を話して顔を覆おうとする。
しかし御堂がそれを許さない。
「隠したら君の厭らしい顔が見えないだろう?」
「...っ...そ、そんな、見なくていいです!! ぁあんっ」
下着を下ろされて克哉の熱いペニスが外気に触れる。
冷たい空気に触れて、それだけでも感じてしまう。
「もうこんなにして...グチャグチャじゃないか」
「言わないで...っ、んあっ!!」
克哉のそそり立った竿を扱きながら、
シャツの上からでも分かるほどに突起した乳首を布越しに舐めてやる。
ざらりとした感覚が更なる快感を巻き起こす。
「んはぁっ、ぁ、」
既に無意識に腰を揺すっている克哉はとても卑猥で、
御堂を興奮させた。
「たかの、り、さんっ...が...、ほ、し...ぃ...っ」
目に薄っすらと涙を溜めて必死で訴える。
既に先走りの液体でアヌスまでグチャグチャに濡れていて、
ローションもなにも必要がなさそうだ。
御堂は自らのズボンを下ろして、ペニスを克哉の後蕾に宛がった。
宛がうだけなのにソコは御堂が欲しいとヒクついて強請っている。
「ぁ...ぁあ」
「まだ挿れてないんだぞ?」
入り口あたりを軽く刺激しているだけなのにも関わらず、
喘ぎ声を淫らに上げる克哉に御堂は微笑む。
そして少しばかり克哉とタイミングをずらして一気に挿入した。
不意をつかれた克哉は、激しく啼いた。
「ぁぁッ、孝典っ、さっ...、い...い...」
腰をくねらせて、快感に溺れる。
それでもいつも攻めてくれる、克哉の最も感じるポイントだけは外している。
腰の辺りに重たい射精感を覚えて、早くイってしまいたくて、
克哉は自分でペニスを刺激しようとする。
「私のだけでは不満か?」
手を掴んでそれを阻止すると、
克哉はまた顔を紅くして首を横に振った。
「イきたいのか?」
そんなこと聞かなくても分かっているはずなのに、
あえて聞いてくる御堂。
克哉は首をこくりと上下に動かした。
「口で言え」
「い、イきたい...、イかせて..」
「そうだな、私の上に乗ってもらおうか」
「..ぇ...?」
唐突の御堂の発言に克哉は間抜けな声をあげる。
「俗に言う騎乗位だ」
「...ぁ...」
結局御堂と位置を交換して、克哉が御堂の上に乗っている。
いつもと全く視界の異なる状況に克哉も一層興奮する。
「自分で腰を振って見せろ」
「...はぃ...」
くちゅり、と音を立てながら腰を振って御堂のペニスで自分のイイところを刺激していく。
「ぁ...ぅっ...、んっ、あんっ!!」
羞恥心と快感とが織り交ざって引き起こす悦楽に
克哉はただ何も考えられずに御堂の名を呼んだ。
御堂もその克哉の激しい動きに凄まじい快感を得ていた。
「も、もうっ...」
「っく...」
「イくっ...」
「解放しろっ...私も、出る...」
真っ白になった脳内に、
御堂の感じている顔が薄っすらと見えた。
艶やかな表情に、ドキン、とした瞬間。
「ぁあああああッ!!」
「ぅ、...っ!!」
御堂の腹部に大量の精液を放ち、克哉は御堂の胸に倒れこんだ。
御堂も克哉のナカに大量に放出した。
そのままゆっくりと二人は深い眠りに落ちていった。
「ああっ」
克哉の大声で目覚めると、
克哉の目の先にはパンプキンケーキの残りがおいてあった。
原型を全くとどめていないケーキは、
一晩そこに放置されて更に酷い状態になっていた。
気温が低いから悪臭こそ放っていないものの、少なくともケーキだとはいえない。
「手でケーキを食べさせるのは少し不可能...」
「ああ、そうだな...。でも美味しかったぞ?
ケーキも、君も」
一瞬にして克哉の顔が真っ赤になるのが分かる。
「早く仕度しないといけないな。克哉、腰は大丈夫か?」
「は、はい」
今日もいつもと同じ日常が始まる。
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反省部屋
エロいシーンがいつも短くてどうしようと思っていた。
エロいシーンに突入するといつもタイピングが停止。
エロいシーンに突入するといつも同じパターン。
そんな最悪な癖を直そうと試みたシリーズ。
ハロウィン全く関係ない(藁。
しかも...短いですか? 短いですか??
昔同人CDの台本書いてたときは、
ただ喘ぎ声かいてるだけで簡単だったんですが...、
やはり文章になると難しいです...。
勉強しますっ...!!
眼鏡克哉ver.はもう少しお待ちください。
読んでくださりありがとう御座いました
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